2018年5月号
<特別寄稿>「受験勉強は、何から始めればいいですか?
3月で卒業したスタッフが、一番多い質問にお答えします!

 皆さん、こんにちは!東大生スタッフのN.A.です。私は、東京大学大学院の修士課程で公衆衛生学を勉強していましたが、このたび、就職することになりました!皆さんともお別れです…。ですがその前に、これまで私が質問を受けた中で質問回数が非常に多かった質問について、その解を皆さんに伝授したいと思います。この寄稿が、勉強法に悩む全ての受験生へのエールとなることを期待します。
 さて、質問内容とその解を伝授する前に、私の略歴をお話ししましょう。いやいや、はやく質問内容とその解を教えてくれよと思ったあなた。いいでしょう。次の段落にとんでください。でも、いいんですか。私の略歴は、次の段落の信憑性に大きく関わっています。どういう意味かって?想像してみて下さい。もし、あなたがAさんに、すごく効率的そうな勉強法を教わったとします。でも実は、Aさんは、毎年東大に100人以上も入学する超進学校の出身だったんです。ここでふと疑問に思いませんか…?効率的そうな勉強法の効果ではなくて、Aさんはもともと頭が良かったのでは…?中学校からの英才教育による土台が既にあったのでは…?ひいては、自分と同じく東大を目指す周りの優秀な学生たちの情報網や恵まれた環境があるのでは…?疑問に思わなかったあなた、あなたは非常に純真な人間です…。次の段落にとびましょう。そして、ここまで読んでくれたあなた。安心してください。私はAさんとは違って、主に砂丘しかないド田舎県の生まれで、さらには中高共通してなぜか敷地内に山があるレベルの学校を卒業したTHE地方学生です。私より受験環境が恵まれない人はきっといません。だから、自信をもってください。あなたも、ちゃんとした勉強法を守って、コツコツやれば絶対受かります!!!!
 とは言っても、上に挙げたことが、全て正しいとは私も思いません。超進学校出身の方の勉強法は、確かに無駄がなく、参考にすべき点がいっぱいあります。でも、それ以前の“土台”をつくる過程が、指導部に質問を送ってくる大部分の人に抜けていると私は感じました。私は、その土台部分を皆さんに伝授したいと思います。(非常に長い前置きでした、読んでくれた皆さまに感謝!)
 質問回数1位の質問はこれでしょう…。
「受験勉強は、何から始めればいいですか?(受験勉強ってどうしたらいいor効率的にできますか?)」これ、非常に多いですね。この質問の解は、異なる面から2つあります。1つ目は、「身体づくり」2つ目は、「最初に手を付ける問題集」です。1つ目の「身体づくり」からいきましょう。受験って、頭だけ使うと思いますか?否。違います。体力戦です。メンタルの闘いでもあります。もしこれを読んでいる人で、深夜ずっと起きて勉強している人がいたらやめましょう。(家庭の事情でどうしようもない場合を除く)受験は長期戦です。朝早起きして、勉強しましょう。この朝スタイルには、非常に大きなメリットが2つあります。まず、集中するピークを入試本番と同じ時間にもっていけることです。入試の開始時間は、朝9時です。1年ないし2年かけて、朝9時ぴったりに集中できる頭と体のコンディションを作り上げていくことこそ、受験に勝つための最初の一歩です。次に、健全なメンタルを継続できることにあります。夜起きて勉強していると、ほんとに受かるのかなぁとか色々な不安が湧き出てきますよね…。夜は朝より憂鬱な気分になりやすいそうです。だからこそ、もう夜は寝てしまいましょう!実際、現役時代、私は夜派でしたが、浪人時代には朝派に直して、合格を勝ち取りました。
 2つ目「最初に手をつける問題集」は、科目によってその解の毛色が違いますが、共通して言えることは、これでしょう。
“汝、難しい問題集を解くべからず。”自分で受験法などを調べていると、どの科目でも、この問題集を持っていたらかっこいい、そういう問題集がありますよね?例えば、物理で言うとM門の森、数学で言うとD学への数学です。この問題集を解くなって言っているわけではないんです。解く順番を間違えたらあかん!!っていうことです。少なくとも、上に挙げたような問題集は、その科目が得意な学生や学校で推薦された場合を除けば、受験って何から始めればいいのかなって困っている高2・高3生が、夏前の時点で解くような問題集ではないと思います。どの科目もまずは、“基礎”です。基礎から応用へ進むステップはぜっっったいに、以下の段階を踏まないと学力は身につきません!!!@教科書の例題・練習問題が解ける。?定期テストの問題が解ける。?学校で配布された参考書の練習問題が解ける。C学校で配布された参考書より、少し難しい自前の参考書の練習問題が、完全に解ける(答えがスラスラ浮かぶまで繰り返す)。D模試でできなかったところを復讐する。E自分の志望大学の入試難易度に合わせた参考書の練習問題が、完全に解ける。F過去問を、入試と同じように解く。@からFのこのステップを絶対に守ってください。入試までの時間、自分の学力と相談して、Eを省くこともあるかもしれません。ですが、それ以外のステップは絶対に省かないでください。
 ところで、最初に科目によって毛色が違うと言ったのは、@からFのステップ以外にも科目によっては大事なことがあるからです。まず、英語です。“英語とは、単語に始まって単語に終わる。”英語は、単語が命です。長文、なんか読めないなぁと思っているなら、それはきっと単語力がないからです。自分がやりやすいと思う単語帳ならどれでもいいです。(ちなみに私は、○UO3.0が好きでした。)一冊、完璧に覚えきるまでやってください!その後の長文の読みやすさが変わります。次に、国語です。現代文は、まず、長い文章を読むことに慣れましょう。一日一題で十分です。次に、現代文は、接続詞や、主張・問題提起の仕方に注目すれば、すぐ答えの場所が分かってしまうことがある分野です。そのため、どういう接続詞に注目すればよいのか、筆者の主張はどこなのか、に気を付けるだけで得点が上がることもあります。そういった解法にも慣れましょう。古文・漢文は、英語と同じです。単語が一番大事です。何か一冊やってください。その他の科目は比較的、前の段落の@〜Fのステップを着実にこなせば、実力がついてきます。英語・国語は、@〜Fのステップに並行して、上記のことに気を付けましょう。
 長くなってしまいましたが、上に挙げた勉強法は、自分が実践した中で一番効果のあったものです。騙されたと思って、ぜひやってみてほしいと思います。小さい頃から山で遊んで、受験ってなにって思っていた私ができたことなので、皆さんなら絶対に大丈夫です!皆さんの努力と志望校合格を信じています。

(医学系研究科N.A.)
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