2017年6月号
<東大生の体験談>高校3年の夏休み、私はこう過ごしました。
東大生スタッフの高校時代の夏休みの経験談です。

 夏休みは勉強に多くの時間を費やせる絶好のチャンスです。とはいえ、生活すべてを勉強時間にするというのは難しいことです。これから、私が高校3年の夏休みにどのように勉強を進めていったかお話しさせて頂きます。
 私は3年の6月末まで部活をやっていたため、他の人より
受験勉強が遅れているという意識がありました。そこで、毎日10時間勉強することを目標に据えて夏休みに臨みました。
 私の高校では9月末に文化祭があり、クラスで劇を出すことになっていました。私は役者と舞台制作の仕事があり、毎日午前中は劇の練習か舞台制作に費やしていました。私は
文化祭も勉強も妥協したくなかったので、時間の使い方を細かく考えました。まず、自宅から学校までの移動時間の有効活用を考えました。私は満員電車で通学していたため、移動時間を勉強に充てることはできませんでした。そこで、移動時間は気持ちをリセットすることに使おうと考えました。朝の通学は起きてから出来るだけ早く出発し、「眠気を覚ます」ための時間に、夕方の帰宅は勉強に疲れて来た頃に「休憩して集中力を取り戻す」ための時間に使うよう心がけました。
 また、限られた時間を有効に活用するため
中途半端なことはしないように気を付けました。劇練習の時は劇のことだけを考え、勉強のことは忘れる。勉強中は、劇のことは忘れる。移動中は好きな音楽を聴き、劇も勉強も忘れるようにしていました。勉強は確かに苦行でしたが、劇の練習はクラスメイトと交流でき楽しかったですし、音楽もとても好きだったので、しっかり切り替えそれぞれにのめりこむことで、精神的なバランスもとることが出来ました。
 色々と工夫したのですが、毎日10時間というのは厳しく最後は睡眠時間を削ることになってしまいました。一番短い時には、3時間ほどしか睡眠時間を確保できていませんでした。この生活を体調も崩さず何とかやっていけたのは、部活で体力がついていたことが大きいと感じています。受験前の冬には体力も落ち、体調を崩しかけたこともあったので最低でも6時間は眠るようにしました。
 睡眠時間を削るのは体調を崩したり集中力が落ちたりとデメリットが大きいので、あくまでも最終手段でおすすめはできません。ただ、時間の使い方や気持ちの切り替えについては、勉強のモチベーションを高く保つことに繋がったので良かったと考えています。
 私の経験が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
(理学部 S.T) 

Q1.現代文の評論文で点が伸びません。
(高2 男子)
A1.  評論文が出来ないということは、筆者が伝えようとしている事が理解できていないのだと思います。筆者がどういう結論に持っていこうとしているかを意識すれば、おおむね間違えることはなくなります。それを知るためには、文章の最後に着目する、ざっと最後まで読んで細かい読解は後にする、などの方法があるので自分にあったものを探してみて下さい。(私の推測ですが、最初から順に読解しようとして詰まってしまっているんだと思います)
 入試まではまだ1年以上あります。現代文の参考書(評論分のウェイトの大きいもの)にレベル別に何冊か取り組むと良いと思います。
 次に、簡単に評論文のポイントを書いてみます。

<問題文を読むのに時間がかかる>
 評論文は難しくて前に書いてあることを忘れてしまうという人は、決定的に
語彙力が不足しています。評論文特有の言葉(観念・自我・普遍・形而上などの抽象語や、イデオロギー・アイデンティティ・レトリックなどの半ば日本語化した外来語)を普段からチェックしましょう。これらのキーワードがわからなければ論点(=筆者の言いたいこと)が理解できません。国語辞典や『現代文キーワード集』などを手元において、語彙を増やしていきましょう。空いた時間にパラパラめくっているだけでも効果があります。
 もう一つは日常的に
評論文を読みなれていないことが原因です。読む訓練をすることです。まず一番は新聞を読むことです。新聞には毎日のように、社会・歴史・人間・教育・芸術・科学などについて、文化人や学者の署名入りの評論・論説がたくさん掲載されています。最初は興味ある分野でよいですから、毎日読みましょう。さらに興味のある分野の「新書」を読むことも大いにプラスになります。

<課題文は読めるが、解答するのに時間がかかる>
 こういう人に不足しているのは
論理的読解力です。そのトレーニングはズバリ「評論文問題」を解く訓練です。問題練習でのポイントは、抽象的に言っている部分はいったん飛ばして読んで、「つまり」「例えば」などの接続詞に注意して、前後から理解していくこと。筆者の「言いたい事」(筆者の主張)部分に傍線を引きましょう。「言いたい事」がわからないときには、繰り返し出てくる言葉や、文章の最初と最後の部文に注目しよう。評論の設問は筆者の主張に関して出題されますから、あらかじめ論理構造にチェックを入れておけば、「解答の根拠」になる箇所をすばやく見つけることができます。
 さらに、答え合わせのときに解答解説から「正解の根拠」を学び取ることです。解説をざっと読むだけでは不充分です。「正解」というからには、必ず明確な理由があります。そしてその理由の「根拠は必ず問題文中」にあります。これを見つけ出すことが、解法のポイントになります。頑張っていきましょう!

(工学部 N.Y)
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