2017年1月号
<東大生のアドバイス>「本番に向けてのメンタル管理戦術」
東大生スタッフに、特別に試験本番に向けたアドバイスを聞いてみました!

 こんにちは。現在、工学系の大学院でシミュレーションについて研究している、I.R.です。今回、みなさんにお話しするのは、「試験本番に向けて、メンタル面でどんな対策をしたか」です。試験本番はみんな緊張するものです。僕が受験生だった時、試験本番にどんな心構えで臨んでいたかについて、体験を元にお話したいと思います。
 僕は普段、試験本番であまり緊張しないタイプなのですが、それには理由があります。もちろん、性格に依るところも多少はあると思いますが、試験本番で緊張しないための
対策を行っているからです。それは、「予め試験形式に対する対策を十分に考えておく」ということです。試験の形式は、高い確率で最近の試験と同じ傾向の問題が出されます。例えば、東大理系国語なら、大問3問で論説文、古文、漢文、出題もすべて記述式、という形式を長く踏襲しています。「漢文、古文、論説文の順に解いて、時間は論説文に50分はかけたいから漢文古文は計30分で抑えて…」のように、その形式の問題に対する対策をよく考えておくことです。そうすれば、すでにやることがわかっているので、「いつものように、この順番で解けばよい」と少し軽い気持ちで本番に臨むことができます。
 これは
「緊張すると何が悪いのか」にも関連しています。試験本番で緊張しながら問題を解いていると、深く暗い海に潜って、先がよく見えない中を必死に泳ぐけど、なかなか進まない…というような感覚に陥ってしまうと思います。昔本で読んだのですが、人間は同時に頭で処理できる作業量はある程度決まっているそうです。パソコンに詳しい人なら、RAM(メモリ)と言えばピンとくると思います。緊張すると、緊張によってその「頭の容量」のうちいくらかが使われてしまい、同時にできる作業が減ってしまうので、パフォーマンスが悪くなる、ということのようです。そこで、先に解く順番やおおよその時間配分を決めておくことで、本番でそれらに気を遣わずに済み、問題を解くことだけに集中することができます。
 また、周りの人を見て萎縮してしまうことも緊張の一つの原因になると思いますが、考えを少し変えるだけである程度緩和することができます。(以下の内容は東大受験を想定しています。)「周りが頭よさそうな人たちばかりで…」と考えてしまう人もいるかもしれません。しかしそれは僕ももちろん思いましたし、その「周り」もお互いに同じことを考えているので、心配することはありません。あなたの周りに「数学4完した!!(4問完答した、の意)」と言っている人がいるかもしれません。しかしそれは受験生9000人(東大は受験生約9000人、合格者約3000人)のたった一人ですし、その人も他の科目次第で合格するかどうかはわかりません。また高校偏差値70越えの超進学校の受験生も大勢見かけますが、東大合格者数ランキング上位10校の合格者を合計しても、3000人中約800人です。残りの2200人はそういった超進学校以外の高校からがんばって入った人たちですから、あなたにも十分にチャンスはあります。(データは2016年のものです)
 
緊張をすると、良いパフォーマンスを出せなくなってしまいます。なので、難しく考えず、過去問でやったことと同じことを、目の前に並べられた問題でやればいいだけです。東大受験も、模試でD判定E判定連発の僕が受かり、A判定ばかりだった友人が緊張で力を出せず、涙を飲むような世界です。受験は何が起こるかわかりません。難しいことは考えず、普段やっていることを普段通りにやることが、未来を繋いでくれるかもしれません。
(工学部 I.R) 

Q1.センター英語・国語の解答順と時間配分を教えて下さい!!
(高3 女子)
A1.  
 各自の得意不得意によって、かける時間や解答順は異なりますが、私はこんな感じで試験を解いていきました。

<英語>
 自分は第3問が苦手だったのでそれを最後に回して、第1問の次に配点の高い第2問から解いていきました。
制限時間に無理に全問解ききるよりも、正確に解答するよう心がけました。
大問 かけた時間 順序
第1問 5分 @
第2問 10分 A
第3問 15〜20分 E
第4問 10〜15分 B
第5問 10分 C
第6問 20分 D

<国語>
 国語は現代文・古文は課題文そのものが長いので、
短い時間で解答可能な漢文を先に解いていきました。時間をかければ点を取りやすい現代文(評論・小説)を次に解き、古文は苦手だったので残った時間で余裕を持って解くようにしました。
大問 かけた時間 順序
第1問 評論 25分 A
第2問 小説 20分 B
第3問 古文 20分 C
第4問 漢文 15分 @

 
「得点しやすい問題に時間をかける」「苦手な分野は後にまわす」事がポイントだと思います。
 一つの参考にしてみて下さい。そろそろ本番ですね。気を引き締めていきましょう!

(工学部 I.R)

Q2.センター試験の前、気持ちや体調を整える方法を教えて下さい!
(高3 男子)
A2. 
  いよいよ本番が近づいてきましたね。当日に実力が発揮できるよう、今から出来ることをやっていきましょう!

<体調を整えよう>
 不眠や寝不足は体調不良の原因になります。
体の調子が悪ければメンタルも不安定になって本番に悪影響が出ることも…。当日に実力を発揮できるように生活リズムを整えていきましょう。試験数日前から起床時間を試験当日と合わせ、自分にとって必要な睡眠量をしっかり確保できるように就寝する時間を決めるのも大事です。「睡眠不足が続いていて疲れて集中できない」といったことがないよう、今から体の時間を試験当日に合わせていきましょう。普段きちんと睡眠が取れていれば、試験前日〜当日に緊張してあまり寝られなくなったとしてもそれほど問題はありません。あとは消化の良いものを食べて冷やさないようにして、胃腸トラブルや風邪を予防しておきましょう。勉強に疲れたときには思い切って15分〜20分、机から離れて昼寝やストレッチをして気分転換するのもオススメです。

<自分の努力を信じよう>
 焦っているのに勉強に気分が乗らない時は、
確実に自分が解ける簡単な問題を解いてみるのも良いかもしれません。「できた!」と感じるとテンションが上がり、集中しやすいモードに切り替わります。苦手だなあと思いながら難しい問題や不得意科目にチャレンジするよりは、気分を上手く乗せてから取り組んだ方が効率よく勉強できます。また、本番が近づいてきて自分の苦手分野ばかりに目が向いてしまう場合は、これまで使ってきたノートや解いた問題集を積み上げてみましょう。自分がやってきたことを確認すると「これだけやってきたのだから大丈夫」という自信を持てます。試験の前になったら苦手分野のみを勉強するよりは、得意な部分を優先的にやって「やれる!」と気分をアゲていきましょう!

 本番のコンディションは当日いきなりメンテナンスできるものではありません。
今から準備して万全の状態で頑張ってください!

(指導部スタッフ) 
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