2016年10月号

<東大生のアドバイス>「勉強の効率化」
今回は東大生スタッフの体験談&アドバイスです。

 こんにちは、東京大学理科U類のN.Aです。今回は、勉強の効率化というテーマについて、私の受験期の経験を振り返りながら、紹介したいと思います。
 私は、高校2年生の時の文理選択で
理系クラスを選択しましたが、一番の苦手科目は数学でした。物理・化学も苦手で、高校3年生の時のセンター試験模試でE判定をもらい、“なぜ理系クラスを選択したのか”と担任の先生に呆れられたこともあります。
 これはさすがにまずいと危機感を覚え、何故、理系科目の得点が伸びないのだろう、と自分の勉強法を振り返った結果、
私の勉強法は非常に効率が悪いことに気が付きました。まず、自分の理解度に合っていない難しすぎる問題集から手を出して、点をとるべき“よく出るパターン問題”で点を落としていたこと。次に、数学の公式を丸暗記していただけで、“公式を実際に問題でどのように使うのか”が分かっていなかったことです。公式を一生懸命暗記しても、使えなければ意味がありません。しかも、この2点は数学だけではなく、物理・化学にもあてはまっていました。 
 この悪い習慣を直すために、
簡単なレベルの問題集を使って、公式暗記ではなく、問題のパターン形式を暗記するようにしました。そこから徐々に問題集のレベルを上げていき、解ける問題のパターン形式を増やしていきました。この勉強法を続けていくことで、冬の最後のセンター試験模試では、A判定をとることができました。
 さらに、この
パターン形式で覚えるという方法は、理系科目だけではなくて、文系科目にも役立ちます!私は、英語や国語のように、小説などの文章を読む科目は好きでしたが、英単語や古文単語の暗記には手こずりました。数学で公式を丸暗記していたように、英単語や古文単語の意味をそのまま丸暗記していたのです。確かに、ある程度の単語数までは、この丸暗記戦法で通じます。しかし、何の文脈もない形で単語を覚えようとすると、忘れやすい上に、暗記できる単語数に限界があると気づきました。そこで、単語を覚える時には、単語だけではなくて、その単語を使った例文を覚えるように心掛けました。
 このように、理系科目も文系科目も、単に公式・単語の丸暗記だけでは入試で勝負できる力がつきません。
公式を実際に問題で使える、単語を文脈に即して訳せる、というような実践力がついてはじめて、模試で点が伸びるようになります。長期間に及ぶ受験勉強で、このような効率的な勉強をすることは、時間や体力の節約という意味でも本当に大事です。それでも最後は、自分を信じて諦めないことが一番の力になりますので、何があっても最後まで自分を信じて頑張りましょう!
(理科U類 N.A) 

Q1.プリント類の整理整頓ができません。いい方法はありませんか。
(高1 男子)
A1.  
 配られるプリントをそのままにしていると、すぐにたまってしまいますね。
どれが必要か不必要かはすぐには分からないと思いますので、簡単にプリントを捨てないようしましょう。全てのプリントを1つにまとめてしまうと復習するときに大変使いづらいので、教科ごとや単元ごと、もしくは問題集ごとなどにまとめてしまって、ファイルやバインダーにまとめて入れてしまうのがオススメです。そうすればテスト前に復習する時にも、科目や使いたい問題集ごとのファイルやバインダーを取り出せば、必要なプリントがそこに集まっているので、それらを一度に見ることが出来てとても便利です。
 ファイルやバインダーは様々なタイプのものが売っていますので、
100円ショップや文房具店などで自分が使いやすいものを探してみましょう。私は紙のファイルとクリアファイルを使っていました。紙のファイルは安いですし、穴を開けて綴じておけば、捲って見やすいのでオススメです。穴を開けるのが大変なものやあまり捲って見直す必要の無いものはクリアファイルにまとめて収納していました。
 最初は使い分けるのは難しいと思いますので、1つのものを使用してみて、自分が使いやすいものを使用していきましょう。慣れたら用途類にあわせてファイルやバインダーを使い分けてみてください。

(工学部 F.K)

Q2.数学の授業中に出来た問題が、何日か後に同じところをワークなどでやると、やり方が分からなくなっていて全然出来ません。毎日ワークや参考書をやるべきでしょうか。
(高2 女子)
A2. 
 
まず「授業中に解けた」というのは「授業中に先生が解説したのを見ていたから解けた」ということであって「自力で解けた」のとは違います。時々授業で理解した問題をそれだけで「自力で解けた」のだと勘違いしてしまう人がいますが、授業で理解したように思えたとしても自力で解けるとは限らないことに注意しましょう。
 それではどうすればいいのかというと、
一番の対策は「復習すること」です。もちろん毎日ワークなどをやるにこしたことはないのですが、なかなか時間が取れない場合にはその日授業で扱った問題だけでも、その日のうちに自分で解いてみましょう。自力で解いてみてすんなり解けるようであればそれでOKですが、途中でつまづいてしまった場合は、授業で習ったことが身についていない証拠なので、もう一度ノートなどを見てとき方をおさらいし、確実に自力で解けるようにしましょう。
 そして余裕があればワークなどを使ってより多くの類題を解くようにすると良いでしょう。

 数学に限らず、コツコツと復習を積み重ねていくことは実力アップのためにとても大切なことなので、そのような習慣を身につけるようにしましょう。
(医学部 O.Y) 
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