2016年1月号

<特別寄稿>教科書大事!
一番身近にある「教科書」をどれだけ勉強していますか?
今回は東大生スタッフが教科書の重要性について話してくれました。

 私は東大の工学部で化学を専攻しています。今回は、教科書の大事さとその活用法について、お話しさせていただきたいと思います。

 さて、みなさんは教科書の内容をどれだけ理解しているでしょうか?私自身は高校の授業が先生のプリントが中心でしたので、教科書には全く目を通しておらず、ないがしろにしていました。今ではそのことを大変後悔しています。

 例えば、
センター試験では物理の教科書に載っている図がそのまま出てきたり、化学の教科書に載っている反応がそのまま問われました。私にとっては見覚えがない図や反応で戸惑ってしまいましたが、確認してみると教科書にしっかりと載っていました。ちなみに私自身が受けた年ではありませんが、東大入試の数学では「三角関数の加法定理を証明しなさい。」なんて問題が出たこともあります。これもしっかりと教科書に書いてありますね。大学入試で問われることは教科書に載っていることが大部分を占めています。教科書をきちんと理解できていたらそういった問題はすらすらと答えられ、確実な得点源になるのです。

 それでは、具体的には何をすればよいのでしょうか?
物理では、教科書に載っている図にしっかりと目を通しておいて、似たような問題が出た時に対応できるようにしておきましょう。また、化学では教科書に載っている反応はすらすらと反応式が書けて、原理が説明できるとよいと思います。数学に関しては、まずは例題を解いてしっかりと基本事項を確認することが大事です。余裕があれば、公式や定理の証明にも目を通し手を動かしてみると力がつくはずです。

 これはどの教科にも共通することですが、
語句の定義や公式が曖昧になったら教科書に立ち返って確認する習慣を身につけることが非常に重要です。わからないことをわからないままにして勉強を続けても全く意味がありません。教科書を勉強のバイブルだと思って活用していきましょう。
 このアドバイスがみなさんの助けに少しでもなれば幸いです。がんばってください。
(工学部 K.Y) 

Q1..センター試験が近づいてきました。試験中に時間が足りなくなりそうで心配です><。
(高3 女子)
A1. いよいよ本番近づいて来ましたね!確かに「時間が足りなかった!」と言う受験生は多いです。センター試験は時間との勝負なので、無駄な時間をかけないようにしましょう。
 私は試験開始直後に問題全体に目を通すようにしていました。30秒悩んだ問題はチェックだけして先に進み、得意分野や暗記系の、確実に点を取れそうな問題を優先して解いていくスタイルです。それで一通り自信のある部分を解き終った後、もし時間が残っているならチェックしておいた問題に取り組みます。難しいと思っても、落ち着いて良く見たらヒントに気付けることも多いです。そして残り時間があと五分くらいになった時、見直しと同時にまだ空欄が残っているなら、自分の好きな数字を塗りつぶしましょう。
マークシート試験での空欄は0点確定ですが、何か番号を埋めておけば(何分の一かの可能性ですが)得点できるチャンスが残ります。
 
最初から自分にとって難しく思える問題に時間を掛けすぎるのは危険です。「終わらなかった」「その先の問題だったら分かりそうだったのに」と失敗を引きずってしまって実力を発揮できなくなっては困るので、今のうちにしっかり時間配分を考えておいて下さい。「この場合はこうする」と事前に決めておけば、試験の時にそれほど不安にならなくてすみます。頑張って下さい!
(工学部 O.Y)

Q2.化学の基礎がしっかり身につく復習の方法を知りたいです。
(高1 男子)
A2. 化学は公式を覚えるだけでは問題が解けない科目です。まず基本知識を理解し覚え、その基本知識が問題を解く手がかりとして使えなければいけません。
 化学の問題は大きく分けて3種類です。
@ 知識がそのまま問われる問題(原子の構成・周期表・結晶・コロイドなど)
A 基本公式を組み合わせて解く問題(気体の性質・反応熱計算・中和・酸化還元反応など)
B 知識を総合的に用いて物質を推定していく問題(有機化学・無機化学)

 Aは公式を覚えるだけでなく、
理解すること、Bは基本事項を整理して分類して覚えること。基本事項はどうしても暗記に頼る面が大きくなりがちですが、ただただ暗記しようとすると無味乾燥になってしまい、なかなか頭に入りません。そのため、理解しつつ体系的に暗記していくことが重要になります。実験を通して自分で体験したり、参考書の実験のモデル図を見るなど、五感を使うことで暗記しやすくなり、理解も容易になります。
 また全体を通して言えることは、
問題は出題パターンが決まっているので多くの問題を解くことで慣れ、解けるようになります。自分の手で問題を解く事が大切です。その際間違えた問題は「なぜ、どこで間違えたのか?」「どう考えると解答に辿り着けるのか?」を必ず考えましょう。答えを見ないで問題を解いてみて、知らない事項は調べる。ありきたりのようですが、やっていない人のほうがはるかに多いのです。正解を自力で出した経験は自信になります。とにかく自力で解答に辿り着けるようになることが大切です。頑張りましょう!
 以下はレベル毎の化学の学習アドバイスです。
基礎レベル: 苦手な分野が多くても焦らず、まず1テーマずつ完成させましょう。特に気体の扱いが苦手な人は、そこから取り掛かれば化学らしい考え方に慣れることができるはず。まずは気体からやりましょう。その場合に書き込み式(サブノート式)ワークを使うと良いでしょう。まずは教科書レベルの基礎知識を固めましょう。
標準レベル: 苦手分野に集中しすぎて他の分野がおそろかにならないよう、苦手分野にウエイトを置きながらも他分野の問題演習は続けましょう。
得意レベル: 取り立てて苦手分野が無ければ積極的に「総合演習」に挑戦しましょう。決して焦って学習することはないので、演習問題で間違ったところを中心に復習するようにしましょう。

(工学部 F.K) 
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