2016年8月号

<東大生の体験談>「行事と勉強の両立」
行事や部活と勉強の両立に悩んでいる人向けに東大生スタッフからの体験談です。

 「部活に一生懸命に取り組みたいが勉強の時間がない!」,「3年生になったらすぐに部活を引退すべきですか?」との声を高校生の皆さんからよく聞きます。
 
果たして部活動を含む学校行事と受験勉強とは両立できるものなのでしょうか。

 
個人的には可能であると考えます。実際に私の周りの東大生20〜30人にたずねてみると,少なくとも半数以上は部活をしながら現役で合格していました。そしてかく言う私も,高校時代は馬術競技に青春を注ぎ,生徒会役員(風紀委員長でした)をこなす傍らで受験勉強に励んでいました。具体的には土日祝日および夏休みなどの長期休みはすべて馬術の練習に充て,平日の放課後は定期的に生徒会に出向していました。練習は04:30に起床して始発で馬たちのもとへ行き,20:00くらいに帰宅してきました。体育祭や文化祭の時期になると打ち合わせのために毎日放課後に夜遅くまで生徒会会議を行っていました。 今思うときつかったですね(遠い目)。

 重要なことは1つ:
時間の使い方です。新高校3年生スタート時と仮定して話をすれば,その時点で成績の良い人も悪い人も平等に,与えられた受験までの1年間という時間は,24時間×約330日=約8,000時間です。ここで,人間が生理的に必要な時間は,睡眠6時間/日,食事1時間/日,入浴等2時間/日,さらに通学などの移動時間は1時間/日とすると,計10時間は24時間の約42%にあたります。ゆえに皆さんが実質利用できる資産としての時間は,8,000×(1-0.42)=4,160時間となります。この時間を何にどのくらい振り分けるのかが重要なのです。
 ここで,
人間はこの4,160時間をすべて勉強に充てることはできないということに注意をしなければなりません。勉強には集中力を要し,集中力を欠いた勉強ほど非効率なものはありません。集中力は継続させることはできないので,合間には休息(気分転換)が必要です。また特に皆さんのような活動性の高い若い人間が活動性を低下させる(運動しなくなる)と,集中力は途切れやすくなります。ゆえに「休息(気分転換)」および「運動」というある種の必需品は,4,160時間という資産を減らしてでも購入する価値があるのです。

 私にとっての「運動」は馬術の練習,「休息(気分転換)」は生徒会でのおしゃべりでした。皆さんが
学校行事を上手く利用し,効率的な受験勉強に臨めるようお祈りしております。
(農学部 K.K) 

Q1.模試の偏差値が低くて、先生から第一志望校は無理だと言われました。諦めるべきでしょうか。
(高2 女子)
A1.  
 もし、言われたのが入試の1ヶ月前ならば、受験する大学の変更を検討するべきだと思います。しかし
まだ2年生なのですから、目標とする大学を変えずにそこを目指して勉強するべきだと思います。先生が「無理だ」とおっしゃったのは「今のままでは」という意味に捉えましょう。
 私は、高校3年生になった春の、先生、親との3者面談で、目標としていた東京大学理科一類について、現役では不合格、一浪すればひょっとしたら合格できるかもしれない、といったことを先生から言われました。現役で進学する事を第一に考えていましたが、まだ時間はあると考え、目標は変えないまま自分のペースで勉強を進めました。何度か模試を受けるうちに判定も上がっていき、結果として現役合格することができました。
 確かに、実際の入試は大学によって異なり、目標を決め、その大学に対応した科目の勉強をしたり、過去問を解いたりといった対策をする事が、合格のためには必要です。しかし、そういった対策をあまり早いうちに始めても効果的ではありません。
2年生の今の時期は、どんな大学を受験する場合でも基礎力をしっかり固めることが重要であり、まずはそこを重点的にやっていくのが大切です。そのとき、目標は高く保っていた方が、学習に対する意欲も湧くことになると思います。
 なぜ苦しい受験勉強をするのかといえば、それは
自分の行きたい大学に合格するためです。早いうちからそこを揺らがせてしまうのではなく、目標へ向けて自分のペースで勉強していくことが良い結果に結び付くと思います。がんばってください。
(工学部 N.S)

Q2.浪人するとその生活はどうなりますか?
(高3 男子)
A2. 
 私は高校卒業後一年間浪人しましたが、その際は
毎日10時間程度勉強をしていました。自宅から大手の予備校に通っていましたが、予備校には夏休みなども特にないので、基本的には勉強漬けだったという記憶があります。もちろん人によって生活スタイルは随分異なりますが、参考までに私の一日の生活の流れを示します。
7時〜8時 起床、朝食、その他
8時〜9時 移動(自宅→予備校)
9時半〜12時半 勉強(授業もしくは自習室で自習)
12時半〜13時半 昼食
13時半〜20時 勉強
20時〜21時 移動(帰宅)
21時〜24時 夕食、入浴、その他(日によってテレビを見たり勉強したり)
24時 就寝
 大体このような一日のスケジュールだったと思います。基本的に勉強漬けでしたが、予備校で新しく友達もでき、楽しい思い出もできました。
 私は4月の時点で志望校の判定がとても低かったため、このように長時間勉強する必要がありましたが、勉強する科目が少なかったり、判定が比較的良い友達はもう少し自分の時間を持てていたように思います。
 当時は勉強ばかりで、プレッシャーもあり大変でしたが、つらい時期を乗り越えてなんとか志望校に合格することができ、結果としては良い経験ができたと考えています。
(農学部 O.Y) 
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