2015年4月号

<特別寄稿>東大生の定期テスト活用A アドバイス編
東大生スタッフ達に「定期テスト活用法」について聞いてみました。
定期テストをうまく利用して志望校合格につなげるためのアドバイスです^^b

 こんにちは。私は理学部で分子生物学の研究をしている大学院生です。私立の中高一貫校出身で、高2までの中高5年間、剣道部に所属していました。今回は定期テストの活用法について書いていきたいと思います。

1.学習計画の修正
 定期試験は、
普段は目に見えない自分の実力が、点数という目に見えるものとして現れる場です。そういった意味では、目を背けたくなる人も多いと思います。しかし、裏を返せば、自分を確認するチャンスでもあります。定期テストは、模試や入試の過去問とは違って出る範囲が決まっているため、ある程度問題が予想できます。そのため、勉強したことが点数へとつながりやすく、勉強した分がそのまま結果に反映されることになります。要するに、勉強が十分であれば点数は良くなり、勉強時間が足りなければ点数が悪くなるということです。これにより、自分の勉強法や学習時間がどうだったかを判断することができると思います。点数が良かったのであれば、勉強時間、方法が適切であったということです。なので、次のテストも今まで通りの方法で続けていけば良いと判断できます。もし点数が悪かったのであれば、学習方法か、勉強時間か、はたまた別の要因の何かに良くない点があったということです。なので、まずは試験前の自分の勉強法を思い返し判断しましょう。そして、勉強時間が少なかったのであればまずはそれを増やす、勉強時間は十分であったはずであれば学習方法を改善する、というような修正を施していきましょう。特に後者の理由であった場合は、修正方法が難しいため、先生等に相談しても良いと思います。すると、学習方法のアドバイスをもらえると思います。また、実は勉強時間が足りていないだけだったという判断を下してもらえるかもしれません。自分もアドバイスが必要だと思ったら先生に相談しに行っていました。いずれにせよ、そのように修正点を見出して次の試験までに実践し、その効果を見極めていくことが大切になります。

2.自分の成績の確認
 定期テストは、自分の点数が順位として他人と比べられる場でもあります。そのため、
自分の相対的な実力を知る絶好の機会でもあります。これにより、学校内における自分の立ち位置を知ることができます。この情報は、さらに、高校が毎年発表する大学入試合格者数と組み合わせることで、模試の判定のように自分の実力を判断することも可能となっています。もちろん大学の合格者数は毎年変化しますが、ある程度の指標とすることはできるのです。そして、この情報も自分の学習計画を修正していく材料にできます。また、この使い方は、受験の情報がほとんど必要ないため、模試をあまり受けない高校1年の時から使うことができます。これにより、自分に適した目標を簡単に設定することができます。そうすれば、受験を強く意識しない時期にも、自分なりの目標を持って学習を進めていくことができるのです。

 定期テストは年5回ある嫌な学校行事と思いがちですが、少し使い方を変えるだけで、自分のために上手く利用することが可能です。これを高校の前半の方から続けていくだけで、やっていない人とは確実に差がついてくると思います。ぜひ、利用してみてください。

(理学部 H.T) 

Q1. 倫理の質問です。学校でベーコンの説いた帰納法とデカルトの説いた演繹法を習ったのですが違いがよく分かりませんでした。
(高2 女子)
A1.
どちらも「正しい知識を獲得するための方法」として提唱された推論の方法ですね。
考え方のポイントと分かりやすい例を挙げてみます。

帰納法とは… 個々の経験的な事実の収集・観察・実験を通じて一般的な法則を導き出そうとするもの。
事実→結論(一般的な法則)
例: 「今までに見たどの猫にも尻尾があったから、きっとすべての猫には尻尾があると思う」
「A店でもB店でもC店でも気温が27度を超えるとアイスの売り上げが良くなっているから、気温が27度を超えればどの店でもアイスが良く売れるはずだ」
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演繹法とは… 確実な原理から出発し、理性の推論によって個別の判断を行おうとするもの。
前提(一般的原理・法則)→結論
例: 「猫はみんな死ぬものだから、今飼っているペットの猫もいつかは死ぬはずだ」
「気温が27度を超えるとアイスが良く売れるから、予想最高気温が29度になる明日はこの店でもアイスが良く売れるはずだ」
 
(工学部 I.Y)

Q2. テスト前の日本史の勉強の仕方がわかりません。人物、出来事、乱の意義などの長文を上手く暗記できる方法はありますか?
(高1 男子)
A2. 
 テスト前の勉強ということですが、普段どれくらい日本史を勉強しているのか、基礎的なことはある程度身につけているのか、そうではないのか、などによって対策は違ってくると思います。

 特に重要なのは「何時間テスト勉強に時間を掛けるのか」です。仮に基礎的な知識もまだ不十分で、さらに1〜2時間程度…というなら、高得点を願っても難しいと思います。その場合には教科書とノートに絞り込むしかありません。もし、書き込み式ワークや一問一答のようなものがあれば、それを使うと効率的だと思います。

◎暗記の仕方
@声を出して読むだけではなく、必ず
「書いて」覚えるようにもしましょう。テストでは書かされる問題も出るはずですし、日本史では人名や事柄の漢字表記を間違うと減点されます。
「読む=聞く」「書く」ことで、五感を使って覚えましょう。
A歴史の事象を、ただ暗記するものとして捉えるとなかなか覚えられません。覚えるときには
「いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という5W1Hの6つの要素を取り入れて覚えることが重要です。それに付け加えて「その結果どうなった」という事が大切です。さらに、重要な歴史上の事件については、自分でノートにまとめると覚えやすくなります。

◎歴史上の事件をまとめるには、
1, まず最初にそれが起きたことの原因「なぜ(Why)」があります。
2, そして、その事柄の内容「いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、どのように(How)」
3, そして「その結果どうなった」というまとめ方です。


 例えば『大化の改新』ならば、まず、原因「なぜ(Why)」は「唐や高句麗、百済。新羅の情勢変化と蘇我氏の強大化」です。そして大化の改新の「結果」は「天皇を中心とする中央集権国家ができ、全国の人民と土地を一律に支配するようになった」というようになりますね。
 
 日本史や世界史は、まず歴史の流れを覚えておくこと、普段からどれだけ教科書を読み込むか、書き込み式参考書などを使って復習しておくかが高得点のカギになってくると思います。頑張って下さい。
(理科一類 S.K) 
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