2014年11月号

<特別寄稿>「受験前の体調管理法」
 気温が下がって風邪を引いている人が周りに増えてきたのではないでしょうか?
 東大生スタッフからの受験前の体調管理法アドバイスです。

 はじめまして、東京大学農学部4年生のO.Yです。木材の研究をしています。今回は寒くなってきたこの時期に特に気をつけたい「受験前の体調管理法」について、私の経験を踏まえつつ少しお話しようと思います。

 まずは
睡眠時間についてです。時々、深夜まで勉強したとか徹夜したと言ってる人がいますが、私からすると全くの無意味です。眠い状態で考えても思考力が落ちます。さらには日中の授業などに集中できなくなり、効率的な勉強法とはとても言えません。睡眠は十分に取るようにしましょう。
 私の場合ですと11時就寝、7時起床ぐらいの時間で睡眠をとっていました。私の友人には10時就寝、5時起床で朝に勉強して登校していた人もいます。
人によりますが睡眠時間は最低でも6時間は確保したいです。睡眠は90分サイクルと言われているので、6時間もしくは7時間30分の睡眠で目覚めが良くなるそうです。しっかり寝て体調を整え効率的に勉強できるようにしましょう。

 次に
運動についてです。受験勉強で一日中座りっぱなしで部屋などにこもっていてはは不健康です。定期的に外で運動をする機会があればいいですが、ない場合は意識的に外に出て散歩するといいでしょう。太陽の光を適度に浴びれば元気になるということは科学的に立証されていますし、良い気分転換にもなります。

 当たり前のことですが特に受験を控えている方は、
インフルエンザの予防接種、手洗いうがい、マスク着用などは絶対にしてください。本番で風邪をひいて実力が出せなかったという話はちょくちょく聞きます。そんなことにならないように万全を期しましょう。

 最後に体調管理法とは少し変わりますが、勉強に対する心の持ちようについてもお話しようと思います。絶対に合格するという強い意志を持ち続け高いモチベーションを維持できるのが理想です。しかし弱気になったり勉強に疲れたりすることだってあります。そこで気付いてほしいのは
受験勉強をしているのは一人ではないということです。全然知らない他の受験生でさえ大学合格という同じ目標を持つ仲間と言えます。高校時代の私も周りが頑張っていたから、それに負けないように頑張れたということが大いにありました。辛いのは自分だけじゃないと思うだけでも少し心強くなります。

 色々書いてきましたが端的にまとめると、規則正しい生活をして前向きな気持ちで毎日を過ごしましょう!ということです。心身が健康なら何でもできます。大変だとは思いますが、これからの受験勉強を頑張ってください。
(農学部 O.Y.) 

Q1. 古典の敬語(尊敬、謙譲、丁寧)の区別が苦手です。
(高2 女子)
A1.
 尊敬語、謙譲語、丁寧語の違いが分からないということでしょうか。それともある敬語が三種類のうち、どれにあたるのか判断できないということでしょうか。
 ここでは主に後者から説明したいと思います。

 わかりにくいものに「奉る」「参る」があります。
奉る(たてまつる)
尊敬→ 「お飲みになる・召し上がる(食う)・お召しになる(着る)・お乗りになる」
謙譲→ 「さし上げる(与ふ)・〜し申し上げる」

「参る」
尊敬→ 「奉る」の尊敬語としての意味とほぼ同じ
謙譲→ 「参上する・してさし上げる」

 このように意味が複数あり、しかも尊敬でも謙譲でも使われます。
 この場合、文中で誰のどのような動作なのかを明らかにして見分けることになります。


@ (かぐや姫は)公(おほやけ)に御文たてまつり給う
この例文は、かぐや姫の公(天皇)に対する動作です。作者は普通、動作主(かぐや姫)にも受け手(天皇)にも敬意を表します。かぐや姫に対する敬語が尊敬語、天皇に対する敬語が謙譲語です。
 手紙を送る
かぐや姫に対して「〜給ふ」(尊敬)で、手紙を受ける天皇に対しては「たてまつる」で敬意を表しており
「(かぐや姫は)天皇にお手紙をさし上げ(謙譲)なさる(尊敬)という訳になります。

A (匂宮は)法性寺の程までは御車にて、それよりぞ、御馬には、たてまつりける。
 この文では匂宮に対する敬語は「たてまつる」しかないため、これは尊敬語(動作主である匂宮への敬意)で、
「(匂宮は)法性寺のあたりまでは御車で、それからは御馬にお乗りになる(尊敬)のであった」となります。

B (伊周殿は)御くだ物まゐりなどとりはやして、御前にも参らせたまふ
「御くだ物参る」は伊周殿の動作で、他に敬語がないので「参る」は尊敬語で、「果物をお召し上がりなどして〜」となります。また「御前にも参らせたまふ」は「参る」の未然形に使役の助動詞「す」が付いたもので、謙譲語「参らす」(伊周殿の動作の受け手の御前=中宮を敬う)として扱われます。
 「召し上がるようにさせる」=「さし上げる」と考えて
 「御前にも(果物を)さし上げ(謙譲)なさる(尊敬「給う」)

 また「侍り」「候ふ」も丁寧語と謙譲語の二通りで使われます。

 「侍り候ふ」
・謙譲→「お仕えする・そばに控え申し上げる」
・丁寧→「です、ます」
 ※ 丁寧語は話し手が聞き手を敬う敬語なので、会話文や手紙でしか使われません。

 例:女御、更衣あまた
さぶらひ(謙譲)給ひ(尊敬)けるなかに〜
 これは先の例と同じ考え方で謙譲語と分かります。

 例:「この歌よみ
はべらじ(丁寧「〜ますまい」)となむ思ひはべる(丁寧「〜ました」)を」
 これは会話文であること、補助動詞であることからも丁寧語であることが分かります。

このほかの敬語は文法書に表としてまとめてあり、謙譲語か尊敬語のどちらかなので区別がつくと思います。


(経済学部 S.H)

Q2. 中学の時から数学、特に図形と関数が苦手でした。今は学校で数学Tを勉強しているのですが、これからどうやって勉強していけばいいですか?
(高1 男子)
A2. 
 数学は今までの積み重ねがとても大切な教科です。
苦手なところが分かっているのはよいことですので、中学の図形と関数のところをまず復習しましょう。

■問題を解くときのポイント
 図形と関数の両方に共通することですが、
必ず図を書いて考えるようにしましょう。解ける人は皆、図を書いて考えています。できるだけ正確に分かっている情報を漏らさず記入した図を書きましょう。
 図形であれば線の長さや比率、平行の位置関係など、関数であれば切片や接点、交点、頂点などを正確に書くことが問題を解く第一歩です。正確な図を書いてから、自分が持っている知識(公式や考え方など)を用いて問題を解き進めていきましょう。
 また、
すぐに答えを見ては駄目です。答えを見ながらでも駄目です。分からなくなっても、最低でも10分くらいは自分で考えるようにしましょう。計算が煩雑でうまく計算できないとしても一旦は自分で計算しきってから解答を確認しましょう。そうしないと自分で考える力が身につきません。

■復習のポイント
 
大事なのが復習です。ここでは解けなかった問題に関係している公式・基本的な考え方・解くまでの流れを解答を見ながら理解しましょう。そして、独自の訂正ノートを作って自分なりに整理し、覚えてしまいましょう。(ノートに訂正欄を作ってそこに整理しても構いません)
 しばらくしたらそのノートを見直し、覚えているか確認しましょう。これを続ければ解けない問題が少しずつ無くなると思います。

■数学Tの勉強方法
 数学Tの勉強方法も上で書いたものと変わりません。公式や基本的な考え方、解答までの流れを意識して授業を受け、覚えてしまいましょう。
分からなければ授業が終わったときに先生へ質問して理解しましょう。

 中学校の時と比べて高校数学は勉強量が格段に上がりますので、
その日のうちに復習して覚えてしまうことがとても大切です。授業で解いた問題を解きなおすか、関連する基本例題、基本問題をその日のうちに解いてしまい、公式や基本的な考え方を習得しましょう。
 量が多いといっても一つ一つ積み重ねていけば必ず解けるようになるはずです。がんばって下さい。


(工学系大学院 K.F.) 
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