2014年5月号

<特別寄稿>私はこれで志望大学・学部を決めました。
 「志望大学が決められない」「どんな学部に行ったらいいか分からない」
 そんな悩みを持っている受験生は多いです。 でも、大学に入学することがゴールじゃない!
 東大生スタッフがどのように進路を決定したかの体験談です。

 はじめまして、東京大学大学院医学系研究科のT.Kです。大学院生として学習・研究をしています。私がどのように進路を決定したかをお伝えします。みなさんにとって何かの参考になればいいなと思います。

 私は関西地方の公立高校に通っていました。いわゆる進学校で、卒業生は関西地方の大学、とくに京都大学に多く進学していました。そのため、高校1年生の頃は特に何も考えず「京大を受験しようかなぁ」などと考えていました。そんな高1のある日の進路指導の時間に、国からの交付金が最も多く支給されている国立大学は東京大学だと聞きました。「じゃあ東大にしよう」と冗談半分で友人に話したところ、私は成績がそれほどよくなかったので、その友人に笑われたことを覚えています。高2になっても、どういった勉強、仕事をしたいかを考えていなかったので(しかし大学に行くなら、勉強したことを生かした仕事をしたい、とは考えていました)、東大の「進振り」と呼ばれる仕組みは魅力的ではありました(「進振り」はおおざっぱに言うと、「理系」あるいは「文系」として入学後、全員が教養学部生として広く教養科目を学習し、2年生の途中で学部を選択するという仕組みです)。高3になってからもとくに出来は良くなかったのですが、自分の苦手を潰すことを意識して学習することでなんとか東大に入学できました。

 大学2年生になったばかりの頃に予防医学の授業を覗いてみたところ、先生がなんとも楽しそうにお話しされているのを見て予防医学に少し興味をもった私は、その先生がいらっしゃる学部学科に進学することを決めました。学科進学後では医療、介護、あるいは薬の開発の際に必要な臨床試験のことなどを広く学習し、狭かった 自分の視野が広がりました。また、そこで統計学という刺激的な学問に出会うことができました。

 現在は大学院の中でも修士課程に所属しているのですが、卒業後は博士(後期)課程に進学する予定です。高校生の頃はまさか自分が大学院の、しかも博士課程に進学するなんて夢にも思っていませんでした。大学院に修士、博士課程があることすら知らなかったと思います。今の夢は、研究者になって実際に役立つ、有用な研究結果を残すことです。

 もし進路が決められずに悩んでいても、こつこつと頑張っていればいつか興味をもてることに出会えると信じて、一歩ずつ進んでいきましょう!
医学系研究科(大学院) T.K

Q1.  古文、漢文をそろそろセンターに向けてやろうと思っています。しかし、なにからすれば良いのかが全く分からず勉強できません。どのようにすれば良いですか?最初の一歩をどうすれば良いか教えてください。
(高3 男子)
A1.  
 古文・漢文の学習の進め方についてご説明します。
 今から古文・漢文の学習を始めるのであれば何よりも語彙と文法を仕上げることが重要です。夏までに一通り文法事項の学習を終えるつもりでいると良いでしょう。
 古文については、学校で配布された文法用のワークブックや単語帳があれば、そちらを仕上げてください。どんな単語帳でも語彙が500前後のものを繰り返し、全て覚えれば受験本番でも十分に対応出来ます。文法事項は助詞・助動詞や敬語などもしっかり身につけてください。
 漢文については基本的な訓読の仕方を覚えたら、句形を覚えていきましょう。この時句形だけを覚えようとすると、本番で動詞の活用の仕方を間違ったりしやすくなりますし覚えづらいです。私は学校で配られた漢文の句形集に出てくる句形は例文ごと単語帳に書いてそのまま覚えるようにしていました。白文を表に書き、裏に書き下しと意味と書いて、暇な時に繰り返し見直していました。
 これらの学習は重要なものですが、わざわざ時間をとってこれらの学習をするのは少しもったいないと思いますので、私はいわゆるすき間の時間をこれらの学習に当てていました。学校に行く電車の中で単語帳を見る。自宅のトイレに古典の助動詞の活用表を貼り、音読してから出る、寝る前に句形の単語帳を音読するなどの工夫をしていました。
 また、遠回りに思えるかもしれませんが、古文も漢文も音読は重要です。声に出してすらすら読めないということは、その部分の構造や文法知識が理解できていないということですので、自分の苦手を確かめることができます。黙読では分からなくてもそのまま読み飛ばしてしまいやすくなりますので、必ず声に出してすらすら読めるまで繰り返し音読しましょう。
 一度基本的な文法事項が固まると、どんどん古文、漢文が読めるようになります。反対に基礎が抜けていて、最後に思わぬところでミスをする人も多く存在します。ぜひ語彙と文法、そして音読を集中して学習し、それから実践的な読解に取り組んでみてください。
(教育学部 I.A)

Q2. 地理Bのセンター試験受験を考えていますが、友達から今やっている教材だけでは足りないと言われて焦っています。対策法やおすすめの教材など教えてください。持っているのは教科書と資料・統計集、地理要点ノートです。
(高3 男子)
A2.
 私もセンター試験で地理を選択して受験しました。学習方法ですが、高校三年生の1学期の時期は学校の授業をしっかり聞くくらいで他に対策はしていませんでしたね。定期テストの前にまとめて勉強するくらいでした。夏休みを過ぎたあたりから、習った事を定着させる意味で少しずつ演習を取り組み始めるようになりました。
 ただ、その演習の段階ですごく感じたのは、受けてきた授業は一般的な教材…地図帳や資料集、統計集、教科書等を使いながらのものでしたが、それらで本番の試験に必要な内容は全て網羅されていたと言うことです。つまり、それらさえきちんと取り組めば、余裕で本番も90点以上取れるんです。
幸い私は地理が好きだったという事もあって授業をちゃんと聞いており、後悔するようなことはありませんでしたが、4月から7月にかけての地理の授業を疎かにしていたせいで、夏休み過ぎてから大変な思いをしている友達を何人も見ました。
 ですから、今アドバイスできる事は学校の授業をちゃんと聞いて、今持っている教材をフル活用して欲しいと言うことです。周りで友達がいろいろ言うかもしれませんが、あまり惑わされずに今やるべき事をしっかりやりましょう。頑張ってください!
(農学部 O.T)
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