2014年7月号

<特別寄稿>「高校時代の夏休み、私はこう過ごしました」

 東大生スタッフに夏休みをどう過ごしていたか聞いてみました。 「早めの行動が肝心」のようです(^^)

 はじめまして。私は東京大学大学院の薬学系研究科に所属しているK.Kと申します。薬学部なのですが、実際は薬というよりも脳のことを研究しています。「薬学部なのに脳?」と思われるかもしれませんが東大の薬学部は薬学以外にもたくさん面白い研究をやっている学部なのです。

 今回はもうすぐやってくる夏休みの過ごし方について私の体験を交えながら書きたいと思います。

 私は田舎の公立高校出身です。
 毎日学校に行って、授業を受けて、部活をして、友達とちょっと道草して、帰って好きなテレビを見て次の日の小テストの勉強や予習をして寝る。そんな至って平凡な高校生活を送っていました。
 学校も東大に何十人も入るような進学校でもなく、勉強はきっちりやる上で部活や文化祭、体育祭にもかなり力を入れるという感じで、都会の超進学校とはずいぶん雰囲気が違って、いわゆる「普通の学校」といった雰囲気だったかと思います。
 そのような環境の中でどうやって勉強をし、東大に合格することができたのか。そのカギが、夏休みの過ごし方にあります。

 とは言っても、塾に行きまくったり、家庭教師をつけてひたすら勉強し続ける、というわけではありません。1、2年生の夏休みは部活もあったので勉強と部活を両立させなければいけませんでした。
 しかし、夏休みに学校から出された宿題は始まって1週間ほどですべて終わらせていました。むしろ夏休みが始まる前から宿題をやり始めているくらいでした。
 なぜそんなに早く終わらせていたのかというと、私がすごく真面目でガリ勉だからではありません。
理由はかなり不純なのですが、周りの友達と「どちらが早く宿題を終わらせることができるか」という勝負をしていたからです。友達よりも早く終わらせて、「俺はもうやり終わったぜ」と自慢気に話すためだけに全速力でやっていたのです。
 そんな理由!?と思われるかもしれませんが、私はやる気が出るならばそれで全然良いと思っています。「夏休みの宿題早めにやったほうがいいのは分かってるけど、なかなか手がつかないな〜」と悩んでいる人も多いと思いますが、こうやって友達と競争してみると俄然やる気が出てくるものです。競争しながら高め合っていく、そんな友達を見つけられると良いと思います。
 1週間で終わらせた宿題は、解けなかった問題にしるしをつけておき、最後の1週間でそこだけもう一度解きなおします。ここで、ミスした問題を自分が理解できるようになっているのかチェックするのです。
 しかし一度解けなかった問題は、そのときは解答を見て理解したつもりでも少し時間を空けるとまた分からなくなっていたりするものです。誰でもそんなものですから、解けなくてもそんなに落ち込む必要はありません。一度覚えたことを忘れない人など東大にもいません。そこでもう一度きちんと復習すればいいのです。人の脳は一度覚えて忘れてまた覚える、これを繰り返すことでどんどん記憶にしっかりと残っていきます。
 「解けない問題は自力で解けるようになるまで繰り返す」
 これが勉強においては最も重要なことです。ですから、夏休みの最後の1週間にきちんと復習をするというのを忘れないようにしてください。
 宿題以外の勉強では、高校3年のときには塾の夏期講習にも通いました。東大を受験する上では、特に数学で発展的な問題に慣れる必要があります。学校の宿題では大学別の対策などはできませんから、その部分は自分で補う必要があると考え塾の東大用のクラスに通いました。しかし、基本的にはあまりあれこれ手を出さなくても、まずは学校で与えられた課題をしっかりこなすことが大切です。

 このような夏休み生活を送っていた私は休暇明けのテストでは必ず学年でTOP3の成績を上げることができていました。もちろん勉強ばかりしていたわけではなく、夏休み明けの文化祭に向けて準備をしたり、友達と遊びに行ったりもよくしていました。真っ先に宿題を終わらせておくことで、こういった遊びにも全力で取り組むことができます。
 逆に勉強を疎かにしたまま遊んでしまうと、遊んでいる最中にも宿題のことが頭にちらついて心の底から楽しめず、悪循環に陥ってしまいます。文化祭や部活や遊びを勉強しない言い訳に使ってはいけません。なかなか勉強に手がつかない人は、私のように誰かと競争するでも、頑張ったら自分にご褒美をあげるでも、動機はどんな不純なものでも構いません。何も修行のように勉強をする必要はないのです。

 全力で勉強し、全力で遊ぶ。

 大切な大切な高校時代の夏休みを、後悔のないように過ごして下さいね!応援しています!

(大学院 薬学系研究科 K.K) 

Q1.  英語の長文読解の勉強の仕方を教えて下さい。
(高1 男子)
A1.  
 長文読解のコツは@単語A文法B読解スピードにあります。

@単語
 単語の意味が分からなければ、文そのものがわかりません。
 教科書に出てくる単語は必ず覚えましょう。また学校で配布されている単語帳(無ければ自分のレベルに合った単語帳を購入)を使って使える英単語を増やしていきます。覚えられない、勉強してもすぐに忘れてしまうと言う人がいますが、それが普通です。覚えては忘れ、忘れてはまた覚えるというサイクルを何度も繰り返して記憶は定着するのですから、諦めずに根気よく覚えて下さい。単語のスペルや意味だけを暗記するのではなく、必ず例文で覚えるようにしましょう。また、長文問題などで出ていた分からない単語は、問題を解き終わった後で一つ一つ丁寧に辞書で引いて用法まで調べていきます。最初は引く単語が多くて面倒ですが、記憶の残り具合が全く違います。
 また、単語を覚えるには必ず「読んで・書く」ことを同時に行います。声に出して読む勉強は発音アクセント問題対策に有効です。正しい読み方のチェックは教材に付いてくるCDや電子辞書なども活用しましょう。単語を正確に書き取る訓練は英作文対策にもなります。また、何より「読んで・書く」事で記憶の残り方が格段に良くなるのです。単語が分かれば読解できるレベルが一気に上がります。

A文法
 単語は分かるのに英文が理解できない場合は、文法を理解していない証拠です。学校の英文法の参考書や問題集などの教材を用いて文法をマスターしましょう。参考書でルールを覚えながら例題を解くと文法が定着すると思います。全部を一気に覚えようとするよりも、週に何講座マスターする等、目標を自分で決めてしっかり理解しながら進めて下さい。映像教材があれば「構文」「文法」の講義を繰り返し学習してマスターしましょう。 

B読解スピード
 単語も英文も理解できるのに時間が足りない場合は、英文を速読する練習をしましょう。
 時間を計りながら単語数が分かっている長文を用意して速読を行い、1分間に何単語読めたかを記録する練習が読解スピードを上げるのに有効だと思います。高校生であれば1分間に120単語読めれば良いと思いますので、その速度を目指して練習していきましょう。
 また、英語の長文問題を解くときは最初に問題に目を通しましょう。そうすれば自分が何に着目すれば良いか分かるはずです。何を見つければ良いかを把握してから英文を読み、問題に答えながら読み進めていきましょう。

 英語は勉強すれば勉強しただけ必ずできるようになる科目です。頑張って下さい。
(工学部 N.K)

Q2. 時間を決めて勉強していますが、時間内で終わらなくて集中力が切れてしまう事があります。集中して効率よく勉強するにはどうすれば良いでしょうか。
(高2 女子)
A2.
 集中していない時に勉強したことは忘れてしまいがちです。時間があったり、勉強時間が長引いたりすると、集中力が切れてだらだらしてしまいがちですが、集中して勉強するようにしましょう。

■ 連続して集中できる時間はどれくらいか
 連続して集中できる時間は人やその人の状況によって様々です。大学生や大人でも90〜120分が集中力の限界だと言われており、大学生の講義は集中できる時間ということで90分に決められています。
 高校生だと60〜90分くらいが限界ではないかと思いますが、個人差がありますので最初は自分の限界を知ることが大切だと思います。

■どれくらい連続で集中できれば良いか
 練習によって「集中して勉強できる時間」はある程度まで伸ばす事が出来ます。試験の時間を目安にその時間は集中できるよう練習しましょう。
 集中できる時間が60分より短いとテストに対応できませんので、最低でも60分以上は集中できるように訓練する必要があるでしょう。あまりハードルを高くする必要はありませんが、60〜90分の間で自分が連続して集中できる時間を見つければ良いと思います。

■効率よく勉強する
 まずは集中を妨げる要因となっているものをリストアップして、それを取り除きましょう。パソコンやスマートフォン、携帯電話、テレビ、漫画などであるならば電源を切り、手の届かない範囲に起きましょう。家族の会話や、家の周囲の騒音が気になってしまうのであれば、音楽を聞きながら勉強したり、静かな図書館で勉強するようにしましょう。
 また、最初に書いたように人間が集中できる時間は限られていますので、集中力が切れてしまったのであれば10分程度(時間を決めてごく短時間)、コーヒーや漫画など、好きなことでリフレッシュしましょう。 再度集中して勉強できるようになるはずです。
 あとは予定を入れてしまって、勉強する時間を決めてしまうことも有効です。例えば午後に予定を入れてしまえば、朝9〜12時に集中して勉強できると思います。

 色々と試して自分の集中できる時間や方法を見つけて下さい。応援しています!
(工学部 F.K)
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