2014年2月号

<特別寄稿> 大陸横断 自転車の旅 〜 最終回
 東大建築学科を卒業後、奨学金で海外留学したスタッフの体験談連載!
 日本には到着しましたが、まだ旅は終わりではありません。私の目的地は、現在の生活の拠点である東京でした。
 日本での自転車旅は、とても快適でした。どこにも水道やお店があって、どこで寝ても安全で、誰と話をしても言葉が通じます。しかしそのような快適さ、言い換えれば何をするにもあらかじめ用意されているような環境は、正直退屈以外の何ものでもありませんでした。それでも東京までの道中ですばらしい出会いや経験がありました。根本的なところで、心で人やものごとと接するということの大切さは同じだと思います。東京までの道のりはあっという間でした。多摩川をこえていよいよ東京に入った時は、特に感動することもなく、次の日からはまた当たり前の日常の中にすんなり溶け込んでいきました。
 この旅の話をすることで、みなさんに何か伝えることができたのかは分かりませんし、「こうするべきだ」などという教訓じみたことを言うつもりは全くありません。人の人生はその人自身のもので、どう生きるかということはその人の自由だと思います。ただ一つ、みなさんよりも少しだけ長く生きた私の立場から言えることは、その時その時を大事に生きてほしいということです。
 私の経験上、その時には意味や価値を見出せなかったことが、後から思わぬ結果をもたらすということが多々あります。たとえば、受験勉強もそうです。そもそも中学生のころ、私は高校に進学する気持ちはありませんでした。当時の夢は、冗談半分でしたが「冒険家になること」だったことを覚えています。それでも半ば嫌々ながら進学し、高校では先生のおかげもあって、大学に行こうという気持ちになることができました。最初から東大に行きたかったわけではありませんでしたが、勝ち負けが大好きな私は、挑戦したい一心で合格を目指しました。運良く合格したあと、建築の道に進んだことは偶然といえば偶然でしたが、がむしゃらにやった結果、めぐりめぐって子どものころの夢を実現するチャンスを得ることができたのです。今の目標はまた違うものですが、そのために何かをするというよりも、今できること・やりたいことを精一杯やるという気持ちで日々を過ごしています。自転車旅も、決して何かのためではなく、まずは「家に帰る」という目的を果たすことができるように、とりあえずそれ自体で完結した意味をもつことができるように毎日ペダルをこぎつづけました。この経験が果たして将来どのような結果に結びつくのかは全くわかりませんが、自分という歴史をしっかりと重ねていくことに意味があると私は信じています。

最後に:
 私は2013年9月に大学院を修了し、現在は建築事務所に勤めています。学習アドバイスにはもう携われませんが、皆さんが自分の夢を叶えられるよう心から願っています!
(建築学科(院)卒 I.Y)  

Q1.  数学のテストなどでいつも問題を解く時間が足りないのですが、どうすれば良いですか?良い解決策を教えて下さい。
高1 女子)
A1.  
テストで解く時間が足りないというのは多くの人が悩む点です。これには2つ原因があります。
@ 理解不足
問題を見た時にどのようにして解けば良いのかという解法は、理解している程度に応じて思いつくまでにかかる時間が異なります。
A 練習した量
つまり、いかに類似問題を数多く解いたか、ということです。例えば簡単な例で言うと、足し算・引き算でも数多く解けばスピードはどんどん上がっていきます。またという式の展開にしても、数多く解いている人であればの形に直して計算できますが、解いていない人はと変形してわざわざ計算するので遅くなります。

ここで大切なのは@の「理解」です。理解を全くしていないのに、Aの「数多く解く」練習をこなしても、スピードは上がりますが効率が明らかに悪いです。まずは理解に重点を置きましょう。この時はすぐに解答を見ても構いません。ある程度理解してから、似た問題を問題を読んだら頭の中に解法が出てくるようになるまで解く。この繰り返しです。理解だけでもダメですし、問題演習だけでもダメです。両方のバランスをうまくとって練習していきましょう。頑張って下さい。

(医学部 O.K) 

Q2. 大学生活と高校生活の違い、また大学生活で楽しいことは何ですか?
(高3 男子)
A2.
 高校生と大学生の生活は大きく変わりますのでイメージすることが難しいと思います。勉強や生活について代表的な違いや楽しみを書いていきますので参考にしてみてください。
■勉強面について
 文系にしろ理系にしろ、最初の2年間はだいたい教養科目を勉強します。ぼくが理系でしたので、理系のことしか詳しくは分からないのですが、必修だと英語、第二外国語(フランス語など)、微積分、線形代数、熱力学、電磁気学…など、高校の勉強の発展を必ず履修しないといけません。高校との違いは、必修科目の他に選択科目が豊富にあり、自分の好きな科目を勉強できることです。例えば、専攻に関係のない心理学の講義や、英語だけでディスカッションする講義など多彩なものが用意されているので、きっと面白い講義が見つかるはずです。
 3年生くらいからは専門分野の勉強に入ります。例えば建築学科であれば、建築の力学や法律など。そして4年生くらいからは研究室に配属されて実験や研究を行い、論文を執筆することになります。自分で未だ知られていない新しいデータを作って分析を行い、論文としてまとめる、ここは高校の勉強と大きな違いです。
 最初は高校のころの勉強とあまり変わらないと思うかもしれませんが、途中から始まる専門の勉強や、論文などの取り組みの発表は大学ならではの面白い部分だと思います。

■生活面について
 大学ではサークルや部活に所属する人が多いです。これも色々な活動をしているものがあります。野球やサッカーのように高校でも馴染みの深いものももちろんありますが、社交ダンスとか馬術部とか、民族音楽とか映画研究とかアフリカに行ってボランティアとか…きっと自分に合った興味のある団体があるはずです。また、高校の頃は部活に所属しているのは同じ高校の在学中の生徒だけだったと思いますが、大学は違います。他の大学と一緒に同じサークルを運営していたり、卒業生が活動に参加するところもいっぱいあります。違う大学の人や年上の人、色々な人に会える楽しみがあります。
 また様々なアルバイトをすることが出来ることも大きな違いです。飲食店での接客やティッシュ配りなどのよく目にするものから、英語を使って外国人の観光地案内など、色々なものがありますので、高校の部活では出来なかった楽しい体験が出来ると思います。

■さいごに
 高校では試験合格や部活の試合での勝利など明確な目標が既に存在し、そのためのタイムマネジメントやカリキュラム、練習メニューが決まっています。しかし大学に入ってしまうと目標そのものやその目標に向けてどうするかは全て自由です。これは自分がやりたいことが何でも出来る反面、自分の力で全てを判断し、実行しなければならない厳しさもあり、下手すると無為な時間を過ごしがちです。そうならないためには何か目標や没頭できることを見つけることが大切かもしれません。是非充実した大学生活を送れるよう頑張って下さい。

(工学部 F.K)
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