2014年8月号

<特別寄稿>「苦手科目の成績ベースアップ作戦」
 今回は「苦手科目を克服する方法」を東大生スタッフに聞いてみました。
 確実に点を取りに行くための「目からウロコ」なテクニック、是非参考にして下さい!

 こんにちは、東京大学大学院1年のO.Tです。大学院では環境に優しい農業を営むためにはどうすればいいのか、についての研究を行っています。今日は私が高校時代に苦手だった科目と、それを克服するためどのような勉強に取り組んだかについてお話しします。
 東京大学の入学試験では、英語は総合的な力が問われ、(年々いくつか変更はあるものの)出題形式としては、英文要約、段落整序問題、英作文、長文読解、英文和訳、リスニング、で構成されています。出題量がかなり多く、さらにリスニングによって一定の時間もとられてしまうので、まともに全部の問題を解こうとすると、とても時間が足りず、普通の人であれば高得点を取るのは至難の業です。私も、東大の模試を受け始めたころは、いつも4割ほどしか取れずに苦労していました。
 しかし、あるとき学校の先生から頂いた言葉が、私の英語の点数をいきなり2割ほどアップさせてくれました。なんだったと思いますか?それは、「自分が解けるところを確実に合わせろ」という言葉でした。どういうことか、それは、満点をとろうとして全ての問題に手を出そうとして、解けるはずのものをおろそかにするよりも、解ける問題のみを確実に合わせていく方が結果的に高得点が取れる、ということです。先ほども書いたように、東大の英語の問題はあらゆる単元から出題されます。その中で自分が得意なものを優先的に解くようにすれば、全体的に英語があまり出来ない人でも、合格点を取ることは実は夢ではないのです。
 もちろん、これまで述べたようなことは英語に限らず、国語にも数学にも理科にもいえたことでした。例えば数学なら、無理に難問に手を出して時間を使いすぎ、絶対に合わせられる比較的簡単な問題をきちんと取り組めずに終わるよりも、「出来るところは確実に解き、難問は少ない時間で部分点狙い」くらいの心づもりで十分合格点なのです。東大の試験は半分とれればOK、6割で十分といわれていますからね。
 そしてさらに言えば、これらのことは東大の入学試験だけにいえることでもありません。皆さんが受けようとする試験の全てを思い浮かべてみてください。センター試験を別にして、満点、ないしは9割を必ず要求されるような入試問題なんてあるでしょうか?国公立大の二次試験や私立大の一般入試では、たいてい半分から6割、よくて7割とれればよいというものがほとんどなのではないでしょうか?
 すべての問題を正解できる人なんていないんです。大切なのは、自分の弱さと向き合い、いかに自分の実力で最大限の力を発揮するかを考えること!皆さんもぜひ実践してみてください。

(大学院 農学生命科学研究科 O.T) 

Q1.  家庭学習として、通信の添削課題や宿題、検定の勉強など「やらなければならない」勉強にしか取り組んでいませんでした。テスト前は自分で決めたスケジュールで勉強することができるのですが、テスト期間では無い時はどのような勉強法がありますか?これまで意識して「予習・復習」をしてこなかったので、勉強の仕方を具体的に教えて下さい。
(高2 女子)
A1.  
 テスト期間にスケジュール通り勉強できるのは、とても素晴らしい事だと思います。テスト期間以外の勉強に対してもやる気が出ているのであれば、これを機会に習慣にしましょう。
 個人的に、学校の定期テストに向けた勉強以外では「普段の予習・復習の勉強」「受験を意識した勉強」「自己実現としての勉強」の3つがあるのでは無いかと思います。どういうことをすれば良いか書きますので、参考にして下さい。

■普段の予習・復習の勉強
 時間が経過するにつれて、勉強したことの一部は忘れていくのですが、回数を重ねると定着率が上がります。@普段の予習・復習、Aテスト直前の勉強、というように2回勉強するようにすれば、長期的な記憶として定着する確率が上がります。だから、普段の予習・復習が大切です。
 まずは復習です。その日の夜、今日の勉強で新しく習った事を覚えればOKです。国語、英語であるならば、新出の単語や文法を覚えましょう。理系科目や地歴公民ならば、新しく出てきたトピックや概念を覚え、その日習った事に関する基本例題や練習問題を解きましょう。今日習った事は、その日に覚えてしまう事が大切です。
 予習については、英語・古典の新出単語・文法の意味調べと和訳を中心に行いましょう。そうすれば授業の中で、自分の解釈が合っているか確認でき、授業の内容も記憶に定着させやすくなります。

■受験を意識した勉強
 テストが無くて余裕がある時間を使って、受験について調べ、勉強することがとても大切だと思います。志望校がまだ決まっていないのならば、どういうことを勉強したいのかを考えたり、その為にはどこの大学の、どんな学部に行けば良いのかを調べましょう。
 志望校が決まっているならば、入試の問題を調べて、自分にどういう能力が足りないのかを把握し、それを補うために少しずつ勉強しましょう。英語が苦手ならば、単語力をつけるために単語帳を練習したり、英作文が試験で出題されるのならば、書いてみて先生に添削してもらう事が出来ます。

■自己実現としての勉強
 学校以外に興味のある勉強や資格はありますか?あるでのあれば、それについて勉強するのも良いと思います。
 私の場合は英語を使ってコミュニケーションを取れるようになりたいと思っていましたので、英検2級への挑戦や、英語のライティングを先生に添削してもらっていました。このように興味のあることや、なりたい自分に関する勉強を見つけ、それを行う勉強もあります。
 テストが無く、余裕がある時間を有効活用しましょう。
(工学部 F.K)

Q2. テスト前にしっかり勉強していても、いざテストになると緊張してできる問題もできなくなったり、凡ミスなどをしてしまいます。何か解決方法はありますか?
(高2 女子)
A2.
 例えばどのようなミスをするのでしょうか。
 また、本当にそれは「凡ミス」「ケアレスミス」なのでしょうか。例えば漢字のとめはねのミスなどは「ケアレスミス」ではなく「覚え間違い」となり、きちんと覚えなおす必要があります。些細なミスでも「たまたま間違えたんだ」と気に留めることなく過ぎてしまうと、もう一度同じミスをしてしまいます。

 私も凡ミスが多い方です(例えば数学で、条件を見落としていたり、計算途中に+と−を間違えたり)。昔はミスをするたびに、それを「凡ミス」と片付けてしまっていました。しかし、ある時ふと同じようなミスばかりしていることに気づき、「何とかしなければ」と強く思うようになりました。
 それからは凡ミスをするたびに「それは間違えるべくして間違えたんだ」と思う様にし、「ちゃんと条件を見落としていないか毎回チェックしよう」などと考えるようになりました。こうして、少しずつミスは減っていきました。
 このように、自分がミスしやすいところに気づいて気を張るようにすることが大切です。

 さらに試験本番となると、とても緊張しますよね。その一因としては試験の時間制限があります。時間に追われている時にはミスも多くなります。普段時間を気にせずに解いているなら、一層緊張するはずです。これは、普段から時間を計って問題を解くことである程度慣れることができます。

 以上のように、試験勉強だけでなく、普段からできる「試験という環境に向けた準備」も意識して取り組むことが大切だと思います。
(工学部 I.R)
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