2013年9月号

<特別寄稿> 大陸横断 自転車の旅 〜オランダ出発!
 東大建築学科を卒業後、奨学金で海外留学したスタッフの体験談連載!今回から帰国への長い道のりが始まります。

 オランダでの仕事や生活にもすっかり慣れた半年後、私は仕事の契約期間を終えて、前々から漠然と考えていた計画に取りかかりました。それは、日本まで自転車で帰る、というものです。同僚や友人には話していましたが、いざ実行に移すまでは、誰一人として信じてくれませんでした。
 オランダの友人に助けられて自転車や道具をそろえ、スポンサーになってくれたモンベルというアウトドアメーカーから様々なキャンプ用品をいただきました。会社と同僚からカンパももらいました。しかしとうとう部屋を空にして荷物をたくさん積んだ自転車にまたがるまで、私自身ですら自分がやろうとしていることに実感を持てずにいました。街の終りまで一緒についてきてくれた親友と別れたあと、私はすさまじい不安にとりつかれました。ペダルをこげばこぐほど、自分が親密だったものから遠ざかっていき孤独感が募りました。決して後戻りのできない、長く先の見えない旅が始まったのだと思いました。家も仕事も友達もなく、あるのは自分ひとりと自転車だけ、です。
 出発してその日のうちにオランダを出てベルギーに入りました。暗くなってから見つけた森の中の池のほとりにテントを張り、ガソリンバーナーで火をおこしてパスタをつくりました。明かりのない暗闇の中で作業をすることがどんなに難しいことかということさえ、そのときの私は知りませんでした。日没時間を把握しその日の計画をたてておくことはとても重要です。それから次の朝までに必要な水も確保しておかなくてはなりません。そうやってひとつひとつ、失敗を重ねながら、これまでとは全く異なる種類の生きる方法を学んでいきました。
 その夜はうまく眠ることができませんでした。普段は気にもとめないような、かすかな風が草木を揺らす音でさえ、とても不吉な存在感をもって現れるのです。体はぐったりと疲れているのに、神経は周りの気配を感じ取ろうとこれまでにないほどに敏感になっていました。
 私たちは普段、様々なものや出来事にとりかこまれて生きています。それらは当然のようにいつもそこにあって、私たちを余計な不安や不便から守っています。しかしそれは本当に余計なものなのでしょうか。刻々と変化する太陽の動きや、予想のつかない天気や、他の生物たちの息づかいが。どうやら私は、何が余計で何があるべきものなのか、取り違えていたのかもしれません。私の旅はまず、無意識のうちにありかを見失っていた自分を、あるべき自然な世界の一部へと取り戻していくことから始まりました。
建築学科(院) I.Y  

Q1.  化学の化学式が全然覚えられないのですが何か効率の良い覚え方があったら教えてください。
高2 女子)
A.  
化学式の覚え方に、効率の良い覚え方などありません。
地道にコツコツと少しずつ覚えていく事で長い時間をかけてやっと覚えられるものです。

ただ、多くの化学式を覚え、よく理解できていれば化学式が起こる様子を頭の中で瞬時にイメージすることが可能になります。そうすれば化学式を覚えるのが苦でなくなります。

ですからまずは化学式をたくさん覚えることです。
そうしないと化学式のイメージを持てません。
そして化学式を覚える時には、実際にはどんな実験を行っているのかを想像するようにしましょう。

例えば
NaOH + HCl → NaCl+H2Oだったら
「水酸化ナトリウム水溶液に、塩酸水溶液をまぜたら塩化ナトリウムの水溶液ができた。」と想像できます。

この想像が自力でできるようになるには、まずは化学式をたくさん覚える必要があります。ですからまずは頑張って化学式をコツコツ覚えましょう。

暗記物は時間が経過すると忘れてしまうので、空き時間を利用して繰り返し覚えてください。暗記と並行して写真が豊富な図説集を活用すると印象に残り、記憶に定着しやすくなります。また、テストで失敗した問題はノートを作って書き貯めておいて、あとでまとめて覚えなおすのも良いと思います。

(工学部 I.A)

Q2.  東大受験にあたって、数学で「学校ではあまり教わらないけれど知っておくと周りと差がつけられる公式や考え方」があれば教えてください。
(高2 男子)
A. 
東大受験の際に知っておいた方が良い公式とのことでしたが、私の体験では公式よりも応用の比重が圧倒的に多くなっています。さらに答案は記述式なので、使った公式は全て紙上に書かなければいけません。基本的に覚える公式は教科書にあるものでよく、それよりも応用力に比重を置くべきです。
そして考え方ですが、これも問題ごとに全て異なるので全てを頭に収めるのは困難です。以下に書き出してみますが、基本的には問題集にものっているかもしれません。繰り返しますが、最も重要となるのは基本の積み重ねであり、応用力です。また、考え方については問題演習の中からも抽出していきましょう。

<確率>
・確率で大事になるのは、まず整理をしっかりすること。
図を用いて複雑なものを整理するのも良い。
・確率に漸化式が絡む事もある。
・全事象は分けて考えた方が良い場合も多い。
・そのまま解くのか、それとも補集合を考えた方が良いのかの判断をする。

<積分>
 というよう絶対値付きの場合、の符号に気を付ける。

のような場合、定積分の部分にはxが無い。→定数として扱える。

のとき、 (aは定数)

基本的に教科書の考え方の積み重ねです。まずはそちらを!

(理学部 T.Y)
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