2012年9月号

Q1. 勉強をしようとしても集中するまでに時間がかかってしまいます。どうすれば素早く集中できますか?
(福岡県 高3 男子)
A. 「勉強になかなか集中できない」という人はたくさんいますが、集中するにはいくつかコツがあります。 たとえば次のようなことを意識して下さい。

@ オンとオフの切り替え
 ダラダラと勉強しても非効率的です。 まず1日のうち「何時から何時までは勉強する」という時間を作りましょう。 必ずしも長い時間である必要はなく、大切なのは毎日決まった時間に勉強するという習慣を作ることです。

A まず何をするかを決める
 机に座ったらまず何から手をつけるかを決めておきましょう。 「その日の授業の復習」でも「問題集の問題を解くこと」でもなんでもいいので、最初に手をつけるものを決めておくことで、すぐに勉強に集中する状況を作ります。 これは「何からはじめようかな?」と考えているうちに集中が切れてしまうことを防ぐためです。 一週間の勉強の予定を作っておくのもいいかもしれません。

B 集中できる環境をつくる
 自分の机の周りに「集中を妨げるもの」は置かないようにしましょう。 マンガやゲームや携帯電話など集中を妨げるものを机の周りから離し、勉強に集中しやすい環境を作ることも非常に大切なことです。

 私も最初は集中力が持続せずに苦労しましたが、以上の事を実践して、だいぶ効率よく集中できるようになりました。 参考にして是非やってみてください。

(医学部 O.Y)

Q2. 古文単語が覚えられなくて困っています。一つの単語に色々な意味がありすぎてなかなか覚えられません。 どうやって覚えれば良いでしょうか。
(大分県 高2 女子)
A. 古文単語は英単語と同じで、重要単語を覚えていなければ文の意味はまったく理解できませんね。 今後、読解問題を攻略する上で欠かせない要素になります。 私も古文は苦手だったのですが、次のような方法で勉強を進めました。

●単語集を1冊やりとげる
 古典単語は具体的にいくつおぼえればよいといえるものではないようですが、市販の単語集や学校で使用している単語集は200〜300語程度を扱っているものが標準のようです。 センター試験では300語程度と一般的に言われます。 基本的に、標準的な単語集を一冊きちんとやれば受験に必要な単語は一通りマスターできると思います。 自分に合った単語集を選んでください。
 覚えるために一番効果的だったのは『音読』です。 単語集を目で追うだけではなかなか覚えられなかったので、出来るところでは必ず例文を声に出して読んで覚えました。 1回だけでは覚えられないので同じ単語集を何周も繰り返しました。 まず1週目は各単語の語源を理解するようにしました。 覚えようとしなくていいから、とにかく前へ、前へ進めていきます。 次に2週目も同じことをもう1回繰り返し、3週目くらいから暗記作業に取り掛かりました。 単語と意味の組み合わせを意識して頭に入れていくと効果的だと思います。 そして大体頭に入ったかなと思えた4週目から、覚えられているかチェックをしていきました。 そうして進めていくと、実際の文章に触れたときに「この単語は見たことがある。重要単語の一つだ」と意識できるようになってきます。 このとき、訳をパッと思い出せなかったら、その都度単語集を開いて確認して確実に覚えていくようにしました。 また、学校の教科書にある文章についても、「この中のどこに重要単語が出てきているか」を意識して読み進めるのも効率的です。

●古文の単語の種類を意識する。
 古文の単語は3種類あります。
 1.古文特有語:古文にしか出てこないことば
   例えば、「あてなり=@高貴だ、A上品だ」。
 2.古今異義語:古文での意味と現代語での意味が異なることば
   例えば、「あたらし」は現代語では「new」ですが、古文では「惜しい、残念だ」という意味が問われます。
 3.古今同義語:古文での意味と現代語での意味が同じことば
   試験で取り上げられるのはこのうち古文特有語と古今異義語です。まずは、単語集で代表的な意味を覚えましょう。

●古語辞典をひく。
 古文単語で注意したいのが、多くの意味を持つ多義語です。
 例えば、「あやし」は古語辞典をひくと、【奇し・怪し・異し】なら「@不思議だ、A異常だ、B疑わしい、Cけしからん」の意味で、【賤し】なら「@見苦しい、A身分が低い」の意味があります。 どの意味なのかは文脈に沿って判断するしかありません。初めは、推理ゲームのようなものです。辞書の例文を参考にして、これでダメならこれ、というふうにいろんな可能性を考えるようにしましょう。 私もわからない言葉が出てきたらすぐに古語辞典を調べるようにしました。 最初は判断するのに時間がかかりましたが、しばらく辞書をこまめにひくよう取り組んでいると、古文の単語力だけでなく読解力もついてきました。

 最後に、古文の勉強で私が一番効果的だと思う学習法は「音読」です。スラスラ読めない文は解釈できないと言っても過言ではありません。 音読することによって、目にし、口にし、耳にすることができます。 一石二鳥どころか一石三鳥四鳥です。 前にも書いたように古文単語を覚えるときも同じです。 単語を口に出して言い、例文も音読します。 何度も音読することで、古文に対する語感がどんどん養われていきます。 音読学習は古文だけでなく、漢文や英語でも絶大の効果を発揮します。 なんとか理解してやろう、覚えてやろうと思って、何度も音読してください。 「読書百篇意おのずと通ず」です。がんばってください。
(理学部 T.Y)
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