2012年3月号

Q1. 化学式の覚え方が分かりません。化学式と示性式の区別はどうやってつければいいんですか?
(神奈川県 高1 男子)
A. まず化学式と示性式の違いについてです。
 化学式とは、・分子式 ・組成式 ・構造式 ・示性式などの総称で、元素記号を用いて物質の組成や構造を表したものはすべて「化学式」です。
 一方で示性式とは
官能基が分かるようにその部分を分けて書いたもののことを言います。つまり、示性式は化学式の中の一種です。
 「官能基」とは、化学物質の性質を決める重要な構造のことで
     ○ ヒドロキシ基 −OH
     ○ カルボキシ基 −COOH
     ○ アミノ基   −NH
2
などがあります。
 同じ官能基を持つものは似た性質を持ちます。
 例えば−COOHを持つ物質は酸性だとか、−NH
を持つ物質は塩基性だとかいうことです。(ただ場合によっては違うこともありますが。)
 官能基はそれくらい重要なので、その部分だけ分けて書いておくと、一目でその物質の性質が分かるので良いですね。
 例えば、酢酸をただの「分子式」で書くと
     C

となります。これを「示性式」で書くと
     CH
COOH
となります。こう書けば、カルボキシ基−COOHがあるのが分かるので、一目で「この物質は酸性だろうな」ということが予想できるのです。(実際そうです)
 また分子式で書くと全く同じになってしまう物質があります。例えば下の二つです。

エタノール      ジメチルエーテル
  

 原子の数を数えると、
どちらもCOとなり、区別できませんね。
 しかしこれを示性式で
     エタノール C
OH
     ジメチルエーテル CH
OCH
と書けば、ちゃんと区別できます。

 ここで、もう一つの化学式の覚え方についてです。
 今まで書いてきたように、官能基を意識して覚えると効果的です。
 例えば、ギ酸HCOOHは丸覚えするのではなく、カルボキシ基に水素が一つついたものだと覚えれば良いのです。
 同様に酢酸CH
COOHはカルボキシ基にCH3がついたものだと覚えるのです。
 こうすれば、数種類の官能基をしっかり覚えておけばあとはその応用で済みます。はじめは慣れないですが頑張って下さい。
(工学部 F.M)

Q2. 長文訳出の効果的な勉強方法を教えて下さい。教材の日本語訳も持っています。
(静岡県 高2 男子)
A. どんな勉強法が最も効果的かは人により様々なので判断するのは難しいですが、手元に日本語訳があるなら私はこうします。

@ 英文だけを見て自力で訳してみる。(書いた方が望ましいですが、口頭でも良いです)
A 訳せない所は辞書を引くなどして、調べて考えてみる。(単語と文法を確認します)
B Aをしながら日本語訳を見てもOK。(なぜその訳ができるのかを自分で他人に説明できるまできちんと調べる)
C もう一度英文だけを見てきちんと訳せるかを確認する。(自信がなければA〜Cを繰り返す)

最初は何度か繰り返すことになるかもしれませんが、力はついてくると思います。頑張って下さい。

(文V Y.M)
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