![]() |
|
2011年7月号 | |
Q1. 長時間勉強を頑張ってもあまりやっていない友達と同じような点数しか取れません。授業も真剣に聞いているつもりですが、成績の良い友達からは「そんなに真剣に授業を聞いたり長時間勉強してもあまり効果は無い」と言われました。効率の良い勉強方法を教えて下さい。 |
|
(兵庫県 高2 女子) | |
A. まず、「効率の悪い勉強方法」について考えてみましょう。 効率の悪い勉強方法とは (1)目標を決めずにダラダラと続けてしまう。 (2)一度覚えたはずのことを次には忘れている。 (3)細かい事まで覚えようとして要点がつかめていない、などのことです。 これらを改善することで効率は上がるはずです。 私が高校の時にやっていたのは、 (1)勉強を始める前に今日最低限やるべきことを書き出す。 (2)家に帰ったら今日授業で習ったことを思い出してみる。記憶があいまいな場合はすぐ復習する。 (3)授業を聴く際には先生が重要だと言っていることをまず押さえる、などのことです。 これらのことはちょっとした心がけですぐできることですが、毎日繰り返すことで勉強の効率は上がっていくはずです。 「勉強した」ということは「勉強して知識を身につけた」ということとイコールでなくてはいけません。どんなに長時間机に向かっていてもそれが身についていなければ無駄になってしまいます。まず勉強にメリハリをつけましょう。例えば「この課題は1時間で終わらせる」などと制限時間を設けたほうが集中できます。 |
|
(理U O.Y) | |
|
|
Q2. 受験で地理を選択する予定です。自分で教科書をまとめたノートを作ったりしていますが自信が持てません。良い勉強方法を教えて下さい。 | |
(佐賀県 高3 女子) | |
A. 地理の対策ということですが、地理はしっかりとした知識が重要となる科目です。まずは授業内容を記憶し、定着させることが基本的な対策と言えます。ノートにまとめるのは確かにいいやり方ですが、教科書すべてをまとめるとなると大変です。そこで、自分が良く理解していない、覚えていない単元はノートにまとめ、それ以外の単元は問題集で確認するといいでしょう。 ノートにまとめるときは、地名、名称とその背景を関連付けてまとめると効果的です。(例えば、フランスでは、現在原子力発電の割合が非常に高いですが、これは油田などに恵まれていないため火力発電に頼りにくく、日本のように豊かな山脈を利用した水力発電も行いにくいという理由によるものです。) 問題集は、基礎的なものとして、書き込み式演習書の旺文社「地理Bノート」、数研出版「ゼミノート地理B」をお薦めします。(どちらか片方をやればいいです)また、「山岡の地理B教室」は解説が詳しく丁寧なので理解を助ける良い参考書です。 最後に、地理を勉強するときは必ず資料集・地図帳を使いましょう。目で見て覚えるというのは、文字を読むよりもはるかに覚えやすいやり方です。 |
|
(文V H.K) | |
体験的勉強法目次へ |