2011年8月号


Q1. 受験科目で理科をどう選ぼうか迷っています。オススメの科目ってありますか?
(東京都 高2 男子)
A. これはあくまで私の個人的な見解ですが、科目選択の1つの方法として、自分の能力のタイプによって選ぶという方法があります。
 自分の「記憶力」と「思考力」を比較した時に、どちらがより優れているかを考えてみて下さい。
生物が向いているのは、「あれこれ複雑な立式、計算は苦手だが、用語などを覚えることは得意だ」という人で、物理が向いているのは、「大量に用語を暗記するのは苦手だが、考え抜くことは得意だ」という人ではないでしょうか。化学には、知識も計算力も重要なので、「暗記も計算も両方そこそこできる」という人に向いていると思います。
 私は、どちらかというと暗記が苦手だったので、物理と化学を選択していました。
(ただし、これはやや極端な表現であり、生物でも遺伝などではかなり複雑な思考が必要とされますし、物理でも公式類の暗記は必須であるので、一概には言い切れないという注意を加えさせてもらいます。)

 むしろ、もっとも重要なことは、自分がその科目が好きかどうかという点ではないでしょうか。
魅力を感じる科目であれば、多少苦手であっても、もっと勉強しようという意欲が湧くものです。一方、嫌いな科目は、得意、苦手に関わらず、勉強が捗りにくいことでしょう。

 自分がどの科目を選択するかによって、入学できる学部、学科の選択肢が狭まることもあり、それが結果的に自分の将来の方向性を決めることにもなりえます。
 ですので、ただ点の取りやすさだけではなく、自分がその科目を好きになれるかどうかという点も重視して、選択してみて下さい。
(理U O.Y)

Q2. 数学IはできるのにAはできません。どうして?
(岐阜県 高1 女子)
A. その気持ちはよく分かります。私も、数学T,U,Vに比べて、数学A,B,Cは苦手でした。
(以下に書くことは私見であり、あくまで高校生当時の私が感じたことなので、参考程度に聞いてほしいと思います。)

 数学T,U,Vは、途中計算の過程などは複雑になりがちですが、問題を解く際の方針にあまりバリエーションは多くなく、トリッキーな解法というものも少ないです。つまり、計算ミスなどに気を付けながら、丁寧に解いていけば、正解にたどり着けるものが多く、間違える場合でも、計算の途中で詰まってしまう、などの場合が多いように感じます。

 それに対して、数学A,B,Cでは、問題を解くためのアプローチが非常に多種多様で、問題が解けない場合というのは、そもそも最初の第一歩でつまずいてしまう、という場合が多かったように思います。逆に、解き方の全体の方針が見えれば、正解までは比較的スムーズにたどり着けることが多いのではないでしょうか。

 以上から考えると、基礎に忠実で粘り強く考える力のある人には数学T,U,Vが、アイディアが豊富で閃きが鋭い人には数学A,B,Cが向いているのかもしれません。

 ただ、どちらにも共通して言えることは、「慣れ」が重要だということです。途中計算の難しさも、多岐に渡るアプローチも、たくさん問題を解いていく中で克服できるものです。苦手な分野はまず、教科書の例題や参考書の基本問題を確実にマスターしましょう。問題を見た瞬間に「この問題はこうやれば解けるはず」という方針が頭に浮かぶのは、やはり「慣れ」ていなければできません。

 数学Aでも、自分が解けなかった問題について、なぜ解けなかったのか、どこを間違えたのか、ということをしっかり復習していれば、次第に解けるようになりますよ。例えば「場合の数」では順列と組み合せがあります。問題集では順列・組み合せは別の章になっているから、PとCの使い分けはできますが、模試ではPとCのどちらを使うのか迷う問題があります。間違えた時には、解答・解説をしっかり見直して、PとCの使い分けを覚えましょう。間違えた問題を復習することで、とても多くのことを得ることができると思います。がんばってください。
(工学部 F.M)
体験的勉強法目次へ
(C) 2011 Coretech